みつわカイロプラクティック

ゆがみ骨盤はカイロプラクティックで矯正できる? 効果を検証しました。

江戸川橋、早稲田、後楽園、護国寺、飯田橋、新宿区、音羽、関口、水道、小日向、目白台、椿山荘、早稲田大学、神楽坂、新目白通りのオフィスにお勤めで、腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛、便秘、冷え性、足の痺れにお悩みの方、もしくは骨盤矯正をご希望の方はお気軽にお立ち寄りください

カイロプラクティック整体の問題点

このページでは「ゆがみと重心の関係」から見えてくる一般的なカイロプラクティック整体で行われている背骨を矯正することの問題点について書いてみます。代表的な矯正法としては施術者の手の力や体重を利用し、矯正の瞬間に関節から「ボキッ」と音がする方法や(「ディバーシファイド」で検索)、ベッドに寝た状態で矯正箇所に応じてベッドの一部を落下させることにより慣性を利用する方法(「トムソンテクニック」で検索)、注射器のような形の器具を使い骨に振動を与えて矯正する方法(「アクチベーター」で検索)などがあげられます。また他にもいくつか矯正法はありますが方法はどうあれ「カイロプラクティック=背骨や骨盤の矯正」というのが最もポピュラーです。

しかし、背骨や骨盤を矯正して背骨〜骨盤の「見た目」を真っ直ぐにした(または近づけた)状態で左右の足にかかる体重を計ると、施術前より体重差が大きく広がることが少なくありません(特に腰椎、ただし矯正とともに機能も改善した場合でないと確認できません)。つまりこれは背骨〜骨盤を矯正することで重心がズレたことを意味します。この事実から「もともと何かの原因で前後や左右の重さが変化したため、わざと背骨を曲げてズレた重心をコントロールしていたのでは?」という推測ができます。 ここで実験としてわざと重心が変化した状態を再現してみます。重心を変えるにはどこかで体を傾ければ簡単に再現できるので、わざと体に「傾き」をつくるために、裸足で床にまっすぐ立ち、片方の足だけ2〜3pの台状の物の上に乗って両膝を伸ばしたままでまっすぐ立ってみます(→強制的に脚の長さに左右差をつけて傾けた状態)。 すると無意識に腰を曲げて立つのが確認できると思います(骨盤を台に乗った脚と反対側に逃がすような感じ)。 肩の高さや頭の位置などはそれほど変えることなく、また「腰を曲げて対処しよう」といちいち考えることなく体は勝手に腰を曲げてこの状況に適応します。もし日頃から腰が弱い方ならこの状態で腰に緊張や痛みを感じるかもしれません。 つまりこの例から「脚で起こった傾きは腰でかばいやすい」という体のシステムの一例を確認することができます。ということはもし台に乗らなくても普段の状態で脚の部分で傾いていれば腰で無理にかばうため腰痛が起きる可能性があると言えます(かばっていても、腰痛の原因はそれ以外であることも多くあります)。 実際にこうして強制的に脚の長さを変えなくても「ゆがみ」によって脚の長さに差がある方が非常に多いのですが、骨に先天性の変形などがなければせいぜい数ミリ程度の違いですので、脚の長さの違い(=傾き)のせいで腰をゆがめていることに普通は気づかないはずです(アスリートなど体の感覚が鋭い方は訴えることもあります)。

では次に何故脚の長さに差がでるのかを考えてみます。変形もなく骨の長さが左右で等しい場合、解剖学的に「骨盤のねじれ」か「膝のゆがみ」で長さをロスする可能性が大きいといえます。臨床上は骨盤で脚の長さをロスしているケースが多く(脚の付け根側でロスしている)、実際に一般のカイロプラクティック整体でも両脚の長さを合わせるため頻繁に「骨盤」が矯正されています。 しかしこれも背骨と同じように「見た目は骨盤で脚の長さをロスしている」からといって骨盤で傾いているとは限りません。ここで以前講習会に参加された方と行った実験を紹介します。

@まずうつ伏せの状態で左右の脚の長さを比較→左右差があり、さらに骨盤でロスしている人はAへ →全18名のうち左右差がない、または左右差があっても骨盤以外でロスしている人を除いた12名がAへ

A骨盤の関節がズレているだけではなく、正常な動きがなくなっていることを確認できた人はBへ →12名のうち関節の動きに異常がなかった人を除いた7名がBへ

B骨盤を矯正して一度立ってもらった後にもう一度うつ伏せの状態で確認し、脚の左右差が無くなったことを確認しCへ (ここまでは一般のカイロプラクティック施術でも確認します)

C15分間ほど適当に歩く・座る・寝るを繰り返してもらい再びうつ伏せで脚の長さを確認 最後のCが重要なのですが、これは「矯正後の体を日常モードに戻す」ことが目的です。矯正直後はその刺激によって一時的に関節が正しい位置に戻りますが、体を普段の状態に戻したときに効果が持続しているかを確認します。

これによってBまで残った7名のうちCの確認を行っても左右差が無い状態の方は1名のみでした。 つまり元々12名の「骨盤で片脚の長さをロスした方」の中で骨盤を矯正することに一定の評価ができるのがわずか1名です。統計としては少数なので扱えませんが、「骨盤でロスしていたとしても骨盤が原因とは限らない」ということは12名中11名が証明しています。もしCの確認を行ったことがない施術院で受けた場合、多くの方は家に帰る途中で脚の長さが元に戻ってしまうかもしれません。

※ちなみに最後のCで左右差が戻ってしまった方は矯正によってズレが直ったのは一時的でしたが骨盤の動きは正常になったことが確認できたのでAで条件をクリアできなかった方と同じ状況となります。これらの方は今後の時間経過にともなって再び骨盤の動きが悪くなると考えられます。また最後まで効果が持続した1名は「本当に骨盤で傾いていた」と考えられます。 では脚の長さを骨盤でロスしているにも関わらず、骨盤を矯正しても変化が無かった人には何が起きているのでしょうか? このヒントは実験のCにあります。先ほど片脚だけ台に乗ると体が「勝手に」腰を曲げて傾きを調整することを確認しました。これは私たちの体には「傾きに対して無意識に体を曲げることで適応する能力」があることを意味します。

これをふまえれば矯正直後はそろっていた脚の長さも「日常の動き=全身を使った動作」を行ったことで再び骨盤を捻って「全身の中のどこかにある傾き=重さのアンバランス」に適応した状態であると考えられます。

実際に施術の経験から骨盤を矯正しなくても他の部位を矯正することで骨盤が矯正されるケースは多くみられます(→「症状と改善例」)。それならば体中の関節を全て直せばよいのでは?という発想も出てきそうですが、重さのアンバランスを起こしている部位(傾いているところ)の関節は結果的にゆがんでいても、原因が関節のゆがみとは限りませんので一筋縄にはいきません(→「体がゆがむ時」)。 もちろん背骨や骨盤で傾いているケースもありますので結局のところ体がどこで傾いていて、どの高さで重心がズレているかを見た目に騙されずに見極めることが重要になります。 そのため、みつわカイロプラクティックでは「背骨や骨盤」であることや「関節」にこだわらずに、「全身」を対象にした施術を行っています。